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土と内臓 : 微生物がつくる世界

投稿日:2025年2月9日

タイトル: 土と内臓 : 微生物がつくる世界

著者:  デイビッド・モントゴメリー, アン・ビクレー 著

出版社:  築地書館

発行日:  2016.11

価格:  2700円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


紹介

肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ――
みんな微生物が作り出していた!
植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、
同じ働き方をしている。

目次

はじめに――農地と土壌と私たちのからだに棲む微生物への無差別攻撃の正当性が疑われている

第1章  庭から見えた、生命の車輪を回す小宇宙
死んだ土
堆肥を集める
夢にみた庭づくり
夏の日照りと冬の大雨
スターバックスのコーヒーかすと動物園の糞
手品のように消える有機物
花開く土壌生物の世界
五年間でできた沃野
庭から見えた「自然の隠れた半分」

第2章  高層大気から胃の中までどこにでもいる微生物
どこにでもいる微生物
生き続ける原始生物
遺伝子の水平伝播もしくはセックスによらない遺伝的乱交
牛力発電

第3章  生命の探究生物のほとんどは微生物
自然の名前――リンネの分類法
ちっぽけな動物たち――顕微鏡の発見
発酵する才能――パスツールが開いた扉
生命の木を揺さぶる手――ウーズの発見
ウイルスの分類

第4章  協力しあう微生物
なぜ「種」という概念が疑わしくなるのか
微生物の共生
細胞の一部でありながら一部ではない――ミトコンドリアと葉緑体
マーギュリスとグールド
シンビオジェネシス――別個の微生物が合体する
生命の組み立て

第5章  土との戦争
氷期のあとで
光合成の発見
最少律
小さな魔法使い
還元の原則――ハーバーボッシュ法とハワードの実践的実験
化学肥料はステロイド剤
触媒としての微生物
「農業聖典」とアジアの小規模農業
土壌の肥沃度についてのパラダイムシフト
第二次大戦と化学肥料工場

第6章  地下の協力者の複雑なはたらき
土中の犬といそがしい細菌
太古のルーツ
根圏と微生物
食べ物の力
植物と根圏微生物の多彩な相互作用
菌類を呼ぶ――植物と菌類のコミュニケーション
沈黙のパートナー――土壌生態学が解明する地下の共生・共進化

第7章  ヒトの大腸微生物と免疫系の中心地
がんが見つかる
手術後に考えたこと――がんと食生活
サケの遡上と川の環境
コーヒーとスコーンの朝食
がん予防の食事――ハイジの皿
美食の海で溺れる
食事をラディカルに見直す
食べる薬を栽培する菜園
ヒトマイクロバイオーム・プロジェクト
人体の中の微生物
大腸はなぜ免疫系の中心なのか

第8章  体内の自然
減った病気と増えた病気
免疫の二面性
過ぎたるはなお
二つの免疫
恐れ知らずの探検家
抗原という言語
炎症のバランス
微生物の協力者
共生生物の種
バクテロイデス・フラギリスの奇妙な事例
ちょうどよい炎症
太古からの味方

第9章  見えない敵細菌、ウイルス、原生生物と伝染病
ポリオ
天然痘
センメルワイス反射

第10章  反目する救世主コッホとパスツール
シルクとパスツール
顕微鏡とコッホ
細菌の分離
細菌論のルーツ――培養できる微生物に限定される
奇跡の薬
奇跡の値段

第11章  大腸の微生物相を変える実験
内側からの毒――腸内微生物と肥満
脂肪の二つの役割
腸内細菌相の移植
消化経路――胃・小腸・大腸の役割
ゴミを黄金に――大腸での発酵細菌の活躍

第12章  体内の庭
プレバイオティクス
婦人科医療と細菌のはたらき
糞便微生物移植の効果
穀物の問題――完全だった栄養パッケージをばらばらにする
内なる雑食動物
食生活を変えて腸内の微生物ガーデニングを意識する

第13章  ヒトの消化管をひっくり返すと植物の根と同じ働き
自然の預言者
減った栄養素
諸刃の遺産
ミクロの肥料
見えない境界線――根と大腸は同じはたらき

第14章  土壌の健康と人間の健康おわりにかえて 

謝辞 
訳者あとがき 
キーワード解説 
(巻末より)原註
参考文献
索引

著者プロフィール

デイビッド・モントゴメリー  (デイビッド モントゴメリー)  (

デイビッド モントゴメリー
ワシントン大学地形学教授。地形の発達、および地質学的プロセスが生態系と人間社会に及ぼす影響の研究で、国際的に認められた地質学者である。天才賞と呼ばれるマッカーサーフェローに2008 年に選ばれる。
ポピュラーサイエンス関連でKing of Fish: The Thousand ─ year Run of Salmon(未訳2003 年)、『土の文明史─ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』(築地書館 2010 年)、『岩は嘘をつかない─地質学が読み解くノアの洪水と地球の歴史』(白揚社 2015 年)の3冊の著作がある。
また、ダム撤去を追った『ダムネーション』(2014 年)などのドキュメンタリー映画ほか、テレビ、ラジオ番組にも出演している。執筆と研究以外の時間は、バンド「ビッグ・ダート」でギターを担当する。

アン・ビクレー  (アン ビクレー)  (

アン ビクレー
流域再生、環境計画、公衆衛生などに幅広く関心を持つ生物学者。公衆衛生と都市環境および自然環境について魅力的に語る一方、環境スチュワードシップや都市の住環境向上事業に取り組むさまざまな住民団体、非営利団体と共同している。本書は初の著書になる。余暇は庭で土と植物をいじって過ごす。
モントゴメリーとビクレー夫妻は、盲導犬になれなかった黒いラブラドールレトリーバー、ロキと共にワシントン州シアトル在住。

片岡 夏実  (カタオカ ナツミ)  (

片岡 夏実
1964 年神奈川県生まれ。主な訳書に、デイビッド・モントゴメリー『土の文明史』、トーマス・D・シーリー『ミツバチの会議』、デイビッド・ウォルトナー= テーブズ『排泄物と文明』、スティーブン・R・パルンビ+アンソニー・R・パルンビ『海の極限生物』(以上、築地書館)、ジュリアン・クリブ『90 億人の食糧問題』、セス・フレッチャー『瓶詰めのエネルギー』(以上、シーエムシー出版)など。

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「腸と脳」の科学 : 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき

投稿日:2025年2月9日

タイトル: 「腸と脳」の科学 : 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき

著者:  坪井貴司 著

出版社:  講談社

発行日:  2024.9

価格:  1100円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


紹介

記憶力の低下、不眠、うつ、発達障害、肥満、高血圧、糖尿病、感染症の重症化……
すべての不調は腸から始まる!


腸と脳が情報のやり取りをしていて、
お互いの機能を調整している「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムが、いま注目を集めています。
〈乳酸菌飲料を飲んで睡眠の質が上がる〉
〈ヨーグルトを食べて認知機能改善〉
……という謳い文句の商品もよく見かけるようになりました。
腸内環境の乱れは、腸疾患だけでなく、
不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、
全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているのです。
腸が、どのように脳や全身に作用するのか。
最新研究で分子および細胞レベルで見えてきた驚きのしくみを解説します。


■おもな内容
・記憶力に関わる脳部位と腸内細菌の関係
・腸内環境が変化したら肥満になった
・「ある種の乳酸菌」が自閉症の症状を改善させる可能性
・「長生きできるかどうか」に関わる腸内代謝物
・ビフィズス菌で脳の萎縮が抑えられ、認知機能アップ?
・腸内環境が変わると不安行動が増える
・「腸の状態」が感染症の重症化を左右するわけ
・睡眠障害が肥満や大腸がんを引き起こすからくり
・うつ病患者の腸で減少している2つの細菌種
・腸内環境を悪化させる「意外な食べ物」 ……ほか
【なぜ腸が全身の不調を左右するのか?「脳腸相関」の最新研究で見えてきた!】

著者プロフィール

坪井 貴司  (ツボイ タカシ)  (

2001年、浜松医科大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)。英国ブリストル大学医学部研究員、米国JDRF研究員、理化学研究所基礎科学特別研究員を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。日本生理学会奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞。著書に『知識ゼロからの東大講義 そうだったのか! ヒトの生物学』『知識ゼロからの東大講義 そこが知りたい! ヒトの生物学 2時限目』(いずれも丸善出版)、『休み時間の細胞生物学 第2版』(講談社)、翻訳書に『魅惑の生体物質をめぐる光と影 ホルモン全史』『テストステロン ――ヒトを分け、支配する物質』(いずれも化学同人)などがある。

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生物はなぜ誕生したのか : 生命の起源と進化の最新科学

投稿日:2025年2月9日

タイトル: 生物はなぜ誕生したのか : 生命の起源と進化の最新科学

著者:  ピーター・ウォード, ジョゼフ・カーシュヴィンク 著

出版社:  河出書房新社

発行日:  2016.1

価格:  2200円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


著者プロフィール

ピーター・ウォード  (ウォード,P)  (

ワシントン大学生物学教授にして、地球科学および宇宙科学の教授。数多くのドキュメンタリー番組にも出演。著書に『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』『生命と非生命のあいだ』『地球生命は自滅するのか?』など。

ジョゼフ・カーシュヴィンク  (カーシュヴィンク,J)  (

カリフォルニア工科大学教授。「スノーボールアース」を発見したことで知られる。また、動物がナビゲーションに使用する微小な磁性物質を発見し、生物の進化を促した地球の自転軸の大規模な移動についても指摘した。

梶山 あゆみ  (カジヤマ アユミ)  (

東京都立大学人文学部英文学科卒業。主な訳書にデンディ/ボーリング『自分の体で実験したい』、ブラウン『冥王星を殺したのは私です』、ブラッグ『偉人は死ぬのも楽じゃない』、シャンキン『原爆を盗め!』など。

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生物の中の悪魔 : 「情報」で生命の謎を解く

投稿日:2025年2月9日

タイトル: 生物の中の悪魔 : 「情報」で生命の謎を解く

著者:  ポール・デイヴィス 著

出版社:  SBクリエイティブ

発行日:  2019.9

価格:  2400円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


紹介

本書は、著名な物理学者である著者が、最新科学の成果を「情報」という概念から捉えなおして、生命の秘密を解き明かす、スリリングな科学読み物です。

著者は冒頭に次の問いを投げかけます。

・いったい何が、生物と他の物理的システムとの違いを決定し、、生物を特別な存在にする「活力」というものを与えるのか?
・そもそも、「生命」というのは、どこから来たのか?

この問いは、20世紀半ばに「生命現象を物理法則で解明できるか」という問題提起をしたノーベル賞物理学者シュレーディンガーを嚆矢に、多くの科学者が研究を重ねましたが、未だに決定的な成果を上げることはできていません。

しかし今日、その答えはすぐ間近にあると著者は説きます。その答えを導き出きつつあるのは、コンピュータ科学、化学、量子力学、そしてナノテクノロジーなどの分野が重なるところにあります。 そして、これら様々な分野をつなぐキーが「インフォメーション(情報)」です。

本書は、「情報」という概念をキーワードに、情報と物理現象との関係、情報に基づく進化・個体発生、意識の発生といった話題を、さまざまな研究成果とエピソードを通して紹介し、「生命の秘密」を解明しようとするものです。

特に、本書のメインというべき4章と5章では、20世紀半ば以降に急速に発達した、コンピュータ科学と量子力学を通して、生物の細胞や進化、そして多細胞生物の宿命ともいえる癌細胞の発生の過程を説き明かしていきます。さらに、近年大きな注目を浴びている「量子生物学」の分野で解明されつつある、生命の謎に関する発見を解説します。

最新科学の動向、特に生命の謎について関心をもっている一般読者に、スリリングな感動を与える最良の科学読み物であり、
2015年刊行の大ロングセラー『量子力学で生命の謎を解く』に続くヒットが期待される一冊です。

目次

■主要目次

はしがき
第一章 生命とは何か
第二章 悪魔の登場
第三章 生命のロジック
第四章 進化論二・〇
第五章 不気味な生命と量子の悪魔
第六章 ほぼ奇跡
第七章 機械の中の幽霊

エピローグ
●参考文献

著者プロフィール

ポール・デイヴィス  (ポール・デイヴィス)  (

物理学者、宇宙生命学者。 1970年代以降、物理学や量子学に関する本を、一般の読者に向けに多く執筆しており、日本でも『タイムマシンのつくりかた』(草思社)など、10冊以上が翻訳されている。

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生命、エネルギー、進化

投稿日:2025年2月9日

タイトル: 生命、エネルギー、進化

著者:  ニック・レーン [著]

出版社:  みすず書房

発行日:  2016.9

価格:  3600円

書籍情報:  国会図書館  版元ドットコム  Amazon


紹介

高い評価を得た『ミトコンドリアが進化を決めた』の著者が、当時の理論を直近十年余の研究に基づいてバージョンアップし、進化史の新たな切り口を問う一冊。
絶え間なく流動する生体エネルギーが、40億年の進化の成り行きにさまざまな「制約」を課してきたと著者は言う。その制約こそが、原初の生命からあなたに至るまでのすべての生物を彫琢してきたのだ、と。
「化学浸透共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起源のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示。起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈する。
本文より──『生命とは何か(What is Life?)』でシュレーディンガーは……完全に間違った疑問を発していた。エネルギーを加えると、疑問ははるかに明白なものとなる。「生とは何か(What is Living?)」だ。──

最前線の研究者の感じているスリルと興奮を体感できる、圧倒的な読み応えの科学書。

目次

はじめに――なぜ生命は今こうなっているのか?

第 I 部 問題
1 生命とはなにか?
生命最初の20億年小史
遺伝子と環境に関わる問題
生物学の中心にあるブラックホール
複雑さへの失われたステップ
間違った疑問
2 生とはなにか?
エネルギー、エントロピー、構造
生命のエネルギーのメカニズムは不思議と狭い可能性に絞られている
生物学の中心的な謎
生命は結局のところ電子
生命は結局のところプロトン

第 II 部 生命の起源
3 生命の起源におけるエネルギー
細胞の作り方
熱水孔は流通反応装置
アルカリ性であることの重要性
プロトン・パワー
4 細胞の出現
LUCAへ向かう岩だらけの険路
膜の透過率の問題
なぜ細菌と古細菌は根本的に違うのか

第 III 部 複雑さ
5 複雑な細胞の起源
キメラという複雑さの起源
なぜ細菌はいまだに細菌なのか
1遺伝子あたりのエネルギー
真核生物はどうやって制約から抜け出したのか
ミトコンドリア―― 複雑さへ導く鍵
6 有性生殖と、死の起源
遺伝子の構造の秘密
イントロンと、核の起源
有性生殖の起源
ふたつの性
不死の生殖細胞、死を免れぬ体

第 IV 部 予言
7 力と栄光
種の起源
性決定とホールデーンの規則
死の閾値
フリーラジカル老化説
エピローグ──深海より

謝辞

訳者あとがき
図版出典一覧
参考文献
原注
用語集
索引

著者プロフィール

ニック・レーン  (ニック レーン)  (

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝・進化・環境部門、UCL Origins of Lifeプログラムリーダー。2015年、Biochemical Society Award(英国生化学会賞)を受賞。著書に、斉藤隆央訳『生命、エネルギー、進化』みすず書房2016、斉藤隆央訳『生命の跳躍』みすず書房2010、斉藤隆央訳『ミトコンドリアが進化を決めた』みすず書房2007、西田睦監訳、遠藤圭子訳『生と死の自然史――進化を統べる酸素』東海大学出版会2006、共著書にLife in the Frozen State, CRC Press, 2004がある。科学書作家としても高い評価を得ており、『生命の跳躍』は王立協会による2010年の科学書賞を受賞。

斉藤隆央  (サイトウタカオ)  (

翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念。訳書に、ミチオ・カク『フューチャー・オブ・マインド』『2100年の科学ライフ』『サイエンス・インポッシブル』『パラレルワールド』(以上NHK出版)、オリヴァー・サックス『タングステンおじさん』、マット・リドレー(共訳)『やわらかな遺伝子』、ピーター・アトキンス『ガリレオの指』(以上早川書房)、ジェシカ・ワプナー『フィラデルフィア染色体』(柏書房)、クリストファー・ボーム『モラルの起源』(白揚社)、エドワード・O・ウィルソン『人類はどこから来て、どこへ行くのか』(化学同人)、ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』『生命の跳躍』『生命、エネルギー、進化』(以上みすず書房)ほか多数。

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